スキンケアには、「鎮静」と「活性」があります。
肌トラブルを改善したい!!という場合、この考え方を身につけておかないと、肌にとって今必要なケアというものを導き出すことが困難になってしまうことがあります。
今回は、スキンケアの鎮静と活性について、お話しますね。
「鎮静のスキンケア」と「活性のスキンケア」
鎮静のスキンケア
鎮静(ちんせい)
〘名〙 騒ぎや興奮した気持などを、しずめ落ち着かせること。また、しずまり落ち着くこと。
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鎮静のスキンケアを、ここではこのように説明したいと思います。
肌に何かをつけることによって、肌のトラブル(赤みや炎症など)を鎮めるスキンケアのこと。
「肌に何かつけることで、トラブルが解決する」それは鎮静しているスキンケアとみることができます。
- 塗り薬
- 温泉水
- 鎮静作用のある化粧品 etc
活性のスキンケアとは?
活性(かっせい)
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①物質がエネルギーや光などにより活発になり、反応速度が速くなる性質。
②化学反応における触媒の反応促進能力をいう。
活性のスキンケアをこう表現したいと思います。
肌が変化しようとする動き(ターンオーバー、新陳代謝、再生力、修復力)を活発にするスキンケア
そのケアによって、肌の再生力や修復力がアップしたり、新陳代謝が正常に行われるようなケア。それが活性のスキンケアです。
この活性のスキンケア、肌の状態に応じて2つパターンがあると考えた方がわかりやすいかなと思います。
①美容トラブルに対する活性のスキンケア
まず、美容的なトラブルに対する活性のスキンケアがあります。
【美容的なトラブル】
・シミ ・シワ ・タルミ ・色素沈着 など
シミ・シワ・タルミを改善したい!と思ったときにするスキンケアも活性のスキンケアになります。
専用の美容液や、美顔器などを使用したケアです。
②肌の炎症に対する活性のスキンケア
次に、炎症した肌に対して行う活性のスキンケアがあります。
無洗顔・無保湿で肌に何も接触させないスキンケア(マベルMika式肌断食)がこのケアにあたります。
肌の赤みや炎症に悩んでいて、マベルMika式肌断食についてご存知でない方は以下の記事もお読みくださいね。
炎症した肌には、まず「活性のスキンケア」が必要
赤みや湿疹といった炎症が見られる肌は、肌の再生力が働き、ターンオーバーが早くなっています。
1日も早く外界からの刺激に耐えられる肌にするために治癒力がはたらいてのことです。
炎症を1日も早く解決させるためには、まずはこのターンオーバーをさせてあげることが大切になってくるんです。
「鎮静のスキンケア」がいいのか「活性のスキンケア」がいいのか?
この記事を読んでいる方の多くは、酒さ様皮膚炎や脂漏性皮膚炎など、命に関わることのない皮膚炎で悩んでいる方が多いのではないかと思います。
多くの場合は、活性のスキンケアが有効!なのですが、鎮静のスキンケアが必要なケースももちろんありますので表にします。
炎症のレベル | 例 | 推奨 |
---|---|---|
重度 | 大火傷、事故など命に関わる炎症 | 鎮静 |
中等度 | 酒さ様皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎など | 活性のスキンケア |
軽度 | ニキビなど | 活性のスキンケア (鎮静のスキンケアもあり) |
鎮静のスキンケアをして、肌の炎症をこじらせていませんか?
「肌にトラブルがあると、真っ先に活性のスキンケアをする」ことで、肌のトラブルは素早く解決することができるものです。
皮膚はそのようにできています。賢いのです。
しかし、多くの方が「鎮静のスキンケア」を選択して、こじらせてしまっているのが事実です。
- 鎮静のクリームを塗っていた
- ◯◯オイルを塗っていた
- 一生懸命保湿をしていた
- 10年以上薬を塗り続けている
などなど。これらは、すべて鎮静のスキンケアになります。
お肌に炎症のトラブルがある場合、いつも考えながらスキンケアしてみてくださいね。
今、「鎮静のスキンケア」をしているのか?
「活性のスキンケア」をしているのか??